以前、剣道が好きなイギリス人とひょんなことから
知り合いになったのですが、彼の口からながれる
流暢な日本語に感動を覚えたものです。ロンドン
大学出身の彼は、言語を専攻していたわけでは
なく、たしか史学だったはずですが母語の英語
以外に日本語、ドイツ語が堪能で、さらにラテン語
が多少読めるという才能ゆたかな人でした。
現在は、日本の女性と結婚してイギリスに帰国
しましたが、やはりなぜそれほど語学を習得しえたのか
気になりまして、あるときラーメンを食べながらその語学習得
のコツをたずねてみました。
彼曰く、語学習得には2種類あると、すなわち
1つは、同一言語形態での学習
2つ目は、異なる言語形態を学習
の二点をまず意識することだそうです。
同一言語形態とは,、例えばイギリス人がドイツ語
を学ぶとすると、どちらもインドヨーロッパ語族
ですから、基本的文章構造は同じとなります。
従って学習者はその置換作業において語彙の
習得に努めればよいということになります。
一方、同じくイギリス人が今度は日本語を学習
すると為ると英語はインドヨーロッパ語族、日本語は
アルタイ語族ということで、言語形態が異なります。
従って、先のように語彙の置換だけというわけには
いかず、文法則といった構造の違いも意識する必要
があるというのです。
EX English: What(1)is(2)this(3)?
↓
Germany: Was(1)ist(2)das(3)?
English: What(1)is(2)this(3)?
↓
Japanese:これは(3)なん(1)ですか(2)。
つまり、ここでの思考過程は
英語→該当するドイツ語→ドイツ語(完成)
に対し、
英語→構造認識(中間言語)→該当する日本語→日本語(完成)
となります。つまり、言語の置換作業には”中間言語”を必要と
する場合とそうでない場合があり、区別する必要があるということ
です。
では、中間言語とはなにか?具体例を挙げましょう。
詳しくは「サンプル授業へ」
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