1. itsを「その」と訳す受験生が多い。本当の訳は「それの」

 

itsはit-its-it-itsの2番目の所有格「それの」と4番目の独立所有格「それのもの」です。

 

ちょうどthey-their-them-theirsの2番目の所有格「彼らの、彼女らの、それらの」のうちの「それらの」の単数形ですね。

 

だから「それの」です。

 

それを「その」と訳す家庭教師の生徒が多い。

 

theと区別していない。

 

これは関係形容詞のときに悪い影響を及ぼします。

 

つぎの2文を区別できますか。

 

1. I have a villa, whose roof is red. の和訳を「私は別荘を持っていますが、その屋根は赤いです」と

間違ってしまうんです。

 

本当は「私は別荘を持っていますが、それの屋根は赤いです」です。

 

whoseという関係形容詞(あるいは関係代名詞の所有格)はitsのつもりで訳します。

 

 

逆に次の文の和訳はどうなりますか?

 

2. I have a villa with a red roof, which roof is my favorite. 

 

この関係形容詞whichについては、and the roofで訳すんです。

 

「私は赤い屋根の別荘を持っていますが、その屋根は私が大好きなものなんです」が正しい訳です。

 

これからはitsは「それの」と訳してください。

 

お役に立てましたか?

 

 

2 at firstを「まず初めに」と訳す生徒が多い。本当は「初めのうちは」。

 

at first, in the first place, for the first timeの3熟語を区別できない生徒が多い。

 

at first「はじめのうちは」=in the beginning

 

At first, 100 children pulled hard at the ropes, but the plain didn't move at all.

(最初100人の子供たちが一所懸命ロープを引いたが飛行機は全く動かなかった)

 

in the first place「まず初めに」=first of all =to begin with

 

In the first place, I want to say that I am not happy with that.

( 第一に言いたいこと、私はそれに満足していないということだ)

 

for the first time「初めて」

 

*I thanked her for the first time. 「はじめて彼女に感謝した」

*I kissed her for the last time.「彼女にキスしたのはそれが最後だった」

 

今覚えてください。お役に立てましたか?